きつねとたぬき

きつねとたぬき

すっかり居場所を確保して居座るきつねとたぬき。同床異夢のはずなのに、なぜか一緒に暮らすきつねとたぬき。毎日、ひだまりでまったりと何をするでもなく、たまに語ることはあっても、本当のこころのうちは見せないきつねとたぬき。じつはリードしているのはきつね。たぬきは二代目。前のたぬきは、はっきりしない理由で姿を見せなくなってしまった。たぬきになれないきつねは、新しいたぬきを呼びいれ、自分の意のままにあやつる。ごほうび欲しさに素直に従うたぬき。たまには、きつねとたぬきで豪遊。いつまで、こんな生活が続くのか。きつねとたぬきにもわからない。惰性でいきているからだ。